崩壊は ≪原子核・ウラン・専門誌≫

原子核が安定でない状態にあるとき、α粒子や電子または陽電子などの粒子を放出して他の原子核に変わる、あるいはγ線を放出して同じ原子核の低いエネルギー状態に遷移する現象。

安定でない原子核は、天然に存在する自然放射性元素、たとえばウランやラジウムなどのほかに、種々の粒子を原子核と衝突反応させて人工的に生成される。

安定でない状態の原子核は、その状態に固有の寿命で他の状態の原子核に変化し、これを一般に原子核の崩壊という。

おもな崩壊の様式は、自然放射性元素の崩壊で知られるα、β、γ崩壊がある。

それらは、ヘリウム原子核であるα線、電子または陽電子であるβ線、また電磁波の極度に波長の短いγ線を放出して崩壊する。

これらの変化は、原子の外側にある電子が関与する通常の化学変化と異なり、原子の中心にある原子核そのものの変化であるために崩壊とか原子の壊変とよばれる。

ウランやそれより重い元素で生じる自発的な核分裂は、原子核の崩壊の一種である。

また核分裂で生成された原子核からの遅延中性子放出も原子核の崩壊であり、原子核どうしの衝突である重イオン反応で生成される原子核の陽子崩壊も同様である。

そのほか、β崩壊の一種として内殻電子をとらえる電子捕獲がある。

またγ崩壊の変種として、内殻電子をたたき出し原子核の状態が変化する内部変換がある。
update:2010年02月20日